フルーツの特徴
葉を使ったハーブティの方が有名、と前述しましたが、まずは果実「ハラフーツ」の説明をしておきましょう。フルーツの形状は卵形、楕円といった感じの球形で、大きさは大きいものだと20cm程度、直径は最大約12cm程度になります。果実は中心に白いコアのようなものがあり、そこから外側放射線状に種がついています。
この種については写真を見ないと理解できないかもしれません。トウモロコシの種を長くしてグロテスクにしたような感じです。初めてこれを目の前にしたら、これは食べられるのだろうかと思うでしょう。現地では実際にこの果実を生食もしており、加熱調理もされているようです。
現地の伝統的な食べ物の一つとなるモルディブ料理でも使われているそうです。また果実の繊維状の性質を使って自然のデンタルフロスにも利用されています。
更には食べ物ではありませんが、サモアの文化の中で使用されているネックレスや特別用にドライフルーツにして赤で塗られて利用されています。
葉の方は、甘い料理のための香味剤として使用される「カヤジャム」に加工されます。そして薬効成分を有すると言われ、ハーブティや化粧品に利用されます。
葉の場合も食べ物以外にポリネシアバスケット、マット、カヌーの帆、かやぶき屋根にも利用されています。まさに現地にとっては木全体が利用されているというような状態です。