ハラフルーツの味と健康効果

保存食モカン

 

 

ハラフルーツは、なんとも奇抜な外観のフルーツです。強烈な形とまさしく南国!というような鮮やかな色で、これこそトロピカルフルーツです!

 

さて、前述もしましたが、この実物を目の前にすると、いったいどこを食べればいいのか分からないと思います。それ程に衝撃的な形なのですが、種だけを食べます。味自体はあまり甘味が強くなく、デンタルフロスのように歯間をキレイ綺麗にするために食べることも多いようです。

 

生で食べる時には、繊維質の果実なので、汁を吸うように食べ、煮た場合は、甘みが強くなったサツマイモにやや似ているとも言われています。

 

こうしたタコノキ属の果実は、オセアニアの各地では、ほとんど全ての部位がさまざまな用途で利用されていますが、東南アジアでは主に食材として利用されています。マーシャル諸島の伝統的な保存食「モカン」もハラフルーツ(パンダナスの実)でできています。

 

栄養面に関しては、南国独特の鮮やかな緑とオレンジ色の部分のうち、オレンジ色の部分を食べることになります。出典は不明確なのですが、ビタミンAが豊富に含まれ、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンCも含まれているそうです。

 

通常ビタミンAと言えば、レバーやウナギなどが挙げられ、恐らくここで言うビタミンAは、β-カロテンなど、体内でビタミンAに変換されるプロビタミンAのことを示していると推察されます。